第66代理事長 竹本 慎太郎

一般社団法人 むつ青年会議所

第66代理事長

竹本 慎太郎

プロフィール

(有)サンアイ地所 代表取締役

理事長所信

はじめに

1960年、27名の先輩方により、むつ青年会議所の歴史は始まりました。2024年度に一般社団法人むつ青年会議所が65年という節目を迎えることができたことは、これまで築き上げてきてくださった諸先輩方のご尽力の賜物であり、行政・市民・会津青年会議所・関係諸団体の皆様のご協力にも深く感謝申し上げます。
近年、ようやくウィズコロナからアフターコロナへの転換が進み、青年会議所運動も正常化が進んでまいりました。厳しい時代を乗り越えた今だからこそ、私たちは新たな日常を築きあげるため、地域の結束と協力がこれまで以上に重要であると感じています。

繋がりを大切に

コロナ禍において、デジタル技術が驚異的な進化を遂げ、SNSやAIに触れる機会が増加し、これにより、私たちのWEBリテラシーも向上しました。外出が制限される中でも、地域の皆様と互いに支え合い、協力し合いながら、デジタル技術を最大限に活用することで、ウィズコロナの困難な状況に立ち向かってまいりました。アフターコロナの時代においても、地域の繋がりを大切にし、進化する技術に後れを取ることなく新たな価値を創造する旗手として行動し続けてまいります。
むつ下北の発展に大きく影響してきた海上自衛隊大湊地方隊におかれましても、横須賀地方隊との統合で新しい節目を迎えることでしょう。これまで同様の絆を維持し続けられるよう、共存共栄の理念のもと前進していきたいと存じます。
また、私たち市民だけでなく国民全体の安全を守るために、常に危険と隣り合わせの厳しい訓練を行い、地震・豪雪・豪雨など様々な災害時にも迅速かつ効果的に対応してくださいますその献身と努力に、心より感謝申し上げます。
私たちも自然災害リスクを抱えている地域の組織であるという意識を持ち、各防災・減災対策についての学びの発信や、防災訓練の実施や防災教育などの普及に協力し、災害に強い、常に備えた地域づくりを目指していきたい所存です。
反面、むつ下北は自然資源にも大変恵まれております。2024年には当地域において第14回日本ジオパーク全国大会下北大会が開催されました。この大会は、全国各地から来訪される方はもちろん、市民に対しても、地域の資源を活用した観光振興や環境保護の重要性を広く発信できた機会となりました。また、釜臥山展望台からの夜景が日本で初めて世界夜景遺産に登録されました。こうした地域の魅力があることに満足するだけでなく、全国への発信やこどもたちへの体験事業を続け郷土愛を醸成し、より一層の社会開発へと繋げられるような取り組みを行ってまいります。

青少年育成と社会開発

むつ市には歴史が息づく場所の一つとして柴五郎の居住跡がございます。彼はむつ市で幼少期をすごし、陸軍大将となった、むつ市ゆかりの偉人の一人です。65周年記念事業として主催しました、柴五郎を題材とした市民ミュージカルにおいて、出演してくださった皆様は、全員が自ら応募をし、挑戦する未来を選択しました。私たち大人は、こうした意欲的・積極的な青少年たちを応援し、より多くの体験ができるよう支援していくことが大事であると考えます。挑戦の場・活躍の場を創出し、応援してくれる人を増やすことで、個々のステップアップへつながり、やがて地域を飛び越えてはばたいていく人材が育っていくことでしょう。こうした青少年育成事業は地元への愛着を深め、UIJターンへの一助ともなり、地域の活性化へと繋がってまいります。かつて、第30回みこし祭りにおいて、りんご娘の皆様に来ていただきました。彼女らのバイタリティ溢れる姿は多くの人へ影響を与え、また、彼女ら自身もその後もどんどんと、はばたいていきました。若者をはじめ多くの人たちに夢と希望を与え、地元愛を一貫するお姿は、青少年育成と社会開発が両立され、今でも非常に多くの刺激を頂いております。

姉妹JCIとの交流

むつ青年会議所は、会津青年会議所と、歴史的な背景を縁に昭和56年に姉妹締結を行い、長年にわたりお互いの地域のお祭りへ参加をしながら交流を大切にしてきました。近年では田名部まつりの見学や流し踊りへ来賓としてご参加もいただいております。これまでの交流活動を振り返り、今後も定期的な交流を図ることにより、知識や異なる視点を共有することが、新たな学びの機会となり、メンバーの成長へと繋がっていくことでしょう。多くのメンバーで交流し、絆を深めていきたい所存です。

むつJCからJCIむつとしての自覚

2022年度、JCI世界大会の総会において「2023-2027 JCI 戦略計画」が審議可決されました。その中でも、「リーダーシップの開発と成長の強化」については、メンバーが地域、国家、国際レベルの重要な分野で偉大な成果を上げるために、グローバルな変革の最前線に立つ革新的リーダーになるということが再定義され、「リーダー、プロフェッショナル、そして個人として成長する若者に最高の育成機会を提供する」という新たな目標が明確に打ち出されました。これに伴い、JCI MissionとJCI Visionが改定され、よりリーダーシップの育成に力点を置いた内容となりました。
2024年度の東北地区においては、東北国際ゼミナールが発足され、国際的な視点を含めた様々な内容の講座が開催され、新たな感覚や価値観を醸成する機会となりました。我々JCIむつとしてもグローバルな意識を持つか持たないかが大きな分岐点となるでしょう。固定概念や苦手意識を取り払い、徐々にでも積極的に取り入れていくことが重要であると考えます。

地域の特性を生かした事業づくり

日本人として生きる慶びのひとつとして、四季と共に時間を歩むことが挙げられると思います。しかし、競技スキー経験者の私でも、むつ下北にある大切な四季の中の冬に関してはまだまだ特性が活かしきれていないと感じます。海も近く、山も近いむつ市だからこそ、この地域に住む人々の様々な趣味や生活習慣、仕事のスキルを活かせる機会にも恵まれているのです。四季折々の自然を活かした事業を展開し、また来年が待ち遠しくなる、そんな特性を生かした事業づくりを意識して行っていきます。

さらなる節目へ

私たちの社会は多くの課題に直面しております。むつ市においても、人口減少や高齢化にどう向き合うか、若者が地元に定着しないなどの課題があり、また、後継者不足や空き家問題なども深刻です。地域の課題や問題に対して、強い意志を持って取り組むことで、個人の成長と地域社会の発展が両立していきます。
強い意志とは、「なぜ・なんのために・どのように」という目的意識であり、そうした意志のもと行動することにより、一貫した方向性をもち、理解者が増え、チームとなって目標に向かうことが可能となります。自分自身だけでなく、他者にも影響を与え始めたとき、リーダーとして確立されるでしょう。青年会議所はそうしたリーダー育成の場として非常に重要な組織であると確信しております。
また、青年会議所は単年度制を採用しており、毎年、組織構成が代わることで、時代に即した新しいリーダーシップが育まれていきます。魅力的な個人が増えることにより、組織全体が強化され、より効果的な運動へと繋がります。
しかしながら、青年会議所は40歳までで卒業するという規程があるため、新しいメンバーが入らずに人数が減少してしまうと、事業展開に制約がかかり、地域社会とのつながりも希薄なものとなってしまいます。
一過性で終わらない持続可能な組織とし、さらなる節目へ継承していくためにも、一人でも多くのメンバーとともに青年会議所運動を展開してまいりたい所存です。

結びに

ずはこのような重責を担う機会をいただいたことに深く感謝申し上げます。2011年に入会し多くのメンバーと過ごしてきた日々は私にとって貴重な経験となっております。入会時にすでにOBだった先輩方との交流のなかでも、多くのことを受け継いでまいりました。継承し持続可能な組織としていくことが恩返しととらえ、次代を担う青年たちにも継承していけるような機会を創出してまいります。
青年の時代とは、無限の可能性を秘めた時期であり、希望と情熱に満ち溢れた瞬間です。メンバー一人ひとりのその才能と可能性は、組織や地域社会に新たな風を吹き込めます。また日々の努力と団結力はどんな困難も乗り越えられると確信しています。地域の未来を担う重要な存在であることを認識し、行動することで世界はよりよい方向へと進化し続けます。共に力を合わせて前進していきましょう。
紡ぐという言葉には、地域の歴史や文化、そして人々の絆を大切にしながら、未来への希望を紡ぎ出すという意味が込められています。互いの知恵と力を結集し運動を展開していく中で、理念共感の輪が広がり、明るい豊かな社会へ向けた未来への道を織り成していきたい所存でございます。皆様の温かいご支援とご協力を心よりお願い申し上げます。