第67代理事長 坂本 佑輝

一般社団法人 むつ青年会議所

第67代理事長

坂本 佑輝

プロフィール

秀建築 設計部長

理事長所信

はじめに

むつ青年会議所は1960年5月16日、日本で219番目の青年会議所として誕生し、以来、志を同じくする若き青年が集い、自然災害やコロナ禍などの突発的な課題や、地域の子どもたちの郷土愛育成に向けた運動を経て明るい豊かな社会の実現のために日々邁進してまいりました。今まで先輩方が紡いできた創始の想いや理念があったからこそ、わたしたちむつ青年会議所の今があります。先ずは地域の課題解決のために運動を紡いでこられた先輩方に感謝申し上げます。私自身、入会してから理想の実現に向けて真摯に取り組む先輩方の姿を間近で拝見し、数えきれないほど多くのことを学ばせていただきました。私が初委員長を担った際に、この内容で本当に課題を解決できるのか、私が考え自分の力で答えを出すまで見守りながら、深夜まで付き合っていただきました。あの時の苦労があるからこそ仲間がいる事のありがたさを実感しました。共に歩み支えていただいた先輩やメンバーの皆様のおかげで、今の私があります。
 『まちを良くしたい』という思いは、この地域に暮らす誰もが抱く願いです。私は、この青年会議所という場を、地域に生きる青年経済人にとっての“学び舎”であると考えます。2023年、私がまちづくり委員会の担当副理事長を務めた際に、サマーウォーターフェスティバルという地域の子どもを対象とした事業を金谷公園で開催しました。噴水周りにエア遊具を設置し、出店や催し物などをお呼びし大人も楽しめるイベントとして、二日間で多くの方に楽しんでいただきました。この大きなイベントは、行政や関係団体、飲食店、高校生や一般ボランティア、そして各担当のメンバーの支えがあったからこそ実現できました。一つの目的に向かって皆が行動することで、大きな力となることを実感し、子どもの笑顔を見て今まで苦労した以上の感動とご協力していただいた皆様の感謝を心から感じた貴重な経験となりました。会社や家庭といった自分の生活の場を持ちながらも、地域の課題に真剣に向き合うことは、決して簡単なことではありません。時には覚悟をもって挑戦しなければならないこともあるでしょう。失敗することもあるかもしれません。しかし、同じ志を持つ仲間が一丸となり、地域のために覚悟を持って行動し、失敗を恐れず己を磨くその挑戦の中にこそ、仲間とともに学び、成長する大きな機会があります。そしてその運動が必ずや地域に活力をもたらし、この地域に必要とさる団体であり続けると確信しています。これまで築かれてきた歴史に感謝し、会員一人ひとりが機会に触れ、気づきを得て、行動へとつなげていく。そして仲間とともに一丸となって邁進する一年にしてまいります。

下北の魅力を伝えるまちづくり事業

私が子どもの頃、春には花見、夏は海で魚釣りや山に虫取り、秋は山菜採り、冬は雪山でそりやスキーを楽しみました。移りゆく四季の美しさとともに育った記憶は、今でも心に深く残っています。私たちの住むむつ下北には、海・山・川・雪といった雄大な自然に囲まれ実にさまざまな魅力があります。都会では味わうことのできない、この雄大な自然の中で育まれる精神的な豊かさこそが、私たちの誇りであり、地域の大きな魅力のひとつです。しかし、それらはあまりにも身近にあるがゆえに、ついその価値や魅力に気づきにくいのかもしれません。だからこそ、私たちは地域の魅力を再発見し発信していくまちづくり事業に、仲間とともに一丸となって邁進してまいります。

下北の歴史を学ぶ

地域を明るく、そして豊かにしていくためには、まず私たち自身が地域を知り、地域を愛していかなければなりません。むつ下北は、三方を海に囲まれ、西部は奥羽山脈と那須火山の延長で、急峻な山地が海まで迫る山岳地帯となっています。仏ヶ浦、恐山などの景勝地には下北半島国定公園が指定され、豊かな自然環境が保全されています。豊かな自然はニホンザルやニホンカモシカなどの貴重な生き物の棲息の場となっている他、観光の場などとして多様な役割を担っています。また、戊辰戦争後に下北に移り住んできた会津藩士が斗南藩として再興した歴史から、会津若松市との姉妹都市としての友好関係が今なお続いています。自然を感じ、自然を愛し、そして歴史を学ぶこと。その積み重ねが、地域の魅力を知り、地域を愛する心の礎になると考えます。

一丸となって行う会員拡大

私たちむつ青年会議所が、永続的に運動を展開し、地域の皆さまへ発信し続けていくためには、その根幹となる「会員」の存在が不可欠です。単年度制のもと、毎年新たなリーダーが誕生し、組織が循環し続ける団体ですが、20歳から40歳までという年齢制限を設けています。だからこそ、常に組織を若々しく保ち、果敢な行動力が地域の未来を動かす原動力となります。会員は40歳を超えると現役を退かなくてはならず、会員拡大を進めなければ、私たちの運動を発信することはおろか、会そのものの存続さえ危うくなります。だからこそ、会員一人ひとりが拡大の重要性を理解し、当事者意識を持って自らが率先して行動することが大切です。全員が一丸となって行動・発信を重ねることで、地域の方々に私たちの運動を理解していただき、共感の輪が広がり、共に歩む新たな仲間が増えていくと確信しています。
同時に、会員拡大は私たち自身の成長の機会でもあります。地域の青年経済人である会員が、青年会議所運動を通じて多くの経験に触れ、気づきを得て行動することで、大きな成長を遂げることができます。そのために、魅力ある地域のリーダーとして成長できる体制を整え、学びと挑戦の場を創出し、より一層の組織力強化を目指して邁進してまいります。

姉妹JCIとの交流

今年度、会津青年会議所は設立75周年を迎えるにあたり、心よりお祝い申し上げます。
むつ青年会議所は、会津青年会議所と歴史的な縁により昭和56年に姉妹締結を行い、今年度その後長年にわたりむつでは田名部まつり、会津では会津藩校行列のお互いの祭りに参加しながら交流を大切にしてまいりました。近年では、流し踊りへ来賓としてご参加いただくなど、交流を深めております。
この姉妹関係は、歴史を尊重しながら次世代へつなぐ学びの場でもあります。これまでの活動を振り返ると、定期的な交流を通じて知識や異なる視点を共有することが、新たな学びの機会となり、私たちの成長へとつながることがわかります。今年度はむつ青年会議所のまちづくり運動にご参加していただく事を計画しております。お互いの事業を共有し、今後の運動に活かすとともに、多くの会員で交流を重ね、絆をより一層深めてまいります。

結びに

私は2016年にむつ青年会議所に入会しました。当初は、ボランティア団体のような感覚で、時間が合えば参加するくらいの軽い気持ちでした。しかし、定例会に参加するうちに、仕事や家庭がある中でも事業を計画し、地域の課題解決に向けて運動を展開する先輩方から多くを学ぶ機会に恵まれました。その姿を目の当たりにし、私もこうなりたいと感じ、少しずつ青年会議所の運動に関わってみたいと思うようになりました。
青年会議所には多様な学びの機会があります。それに触れることで多くの気づきを得ることができ、何をすべきか、何をしたいのかが明確になってきます。また、ひたむきに取り組むことで自己の成長にもつながると考えています。青年会議所の運動は決してひとりでできるものではありません。大人が一つの事に真剣に議論し、苦労を共にし、喜びを分かち合う。その過程こそが青年会議所の魅力です。
 私自身、多くの機会に触れて成長してきましたが、まだ学ぶべきことは多く、これからも成長を続けなければなりません。私たちの若さと情熱を一つにし、会員全員が成長することで、この地域に貢献できると信じています。まちをより良くするためには、失敗を恐れず、さまざまなことに挑戦できる組織であることが必要です。そのため、青年会議所メンバー全員が一丸となって運動を展開できる体制づくりに努めます。
 皆と共に、地域の未来のために力を合わせて運動を進めてまいります。関係諸団体の皆様、そしてこれまで青年会議所を支えてくださった先輩諸兄の皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げ、理事長所信といたします。
一年間、どうぞよろしくお願い申し上げます。