第63代理事長 佐藤 恭太

一般社団法人 むつ青年会議所

第63代理事長

佐藤 恭太

プロフィール

CODWORX 代表

理事長所信

はじめに

 1960年5月16日、このまちの課題に立ち向かうため立ち上がった27名の先輩方によりむつ青年会議所は歩み出しました。そして志を連綿と受け継ぎ、多くの運動を発信し続け、この組織の大きな特徴である単年度制・定年制を武器に多くの若きリーダーを輩出し、この地域を創ってきました。しかし刻一刻と変わっていく時代に合わせて、地域はまた新たな課題に直面しています。
 2020年初頭から世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスによって国内はもとより、私達が住み暮らすこのむつ下北においても多大な影響を与え続けています。感染拡大防止の生活様式は、地域経済に打撃を与え、児童生徒の教育活動や地域の活力となる様々な社会活動の縮小化を余儀なくされました。また、2021年8月の豪雨災害においては近年では経験してこなかった規模で襲いかかり、新たな問題点も浮き彫りになっています。
 私達青年の活動に終わりはありません。まちの課題解決を行政にただ頼るだけではなく、私達青年が強い当事者意識を持ち、率先して行動することが必要です。

逆境に立ち向かう新しい時代の靭やかな組織を

 コロナ禍はむつ青年会議所の活動にも大きな影響を及ぼしています。多くの事業計画が制限を課され、場合によっては大幅な方向転換や中止を迫られました。地域を取り巻く感染症への恐怖は企業活動や市民の生活に強く影を落とし、私達最大の武器であった行動力を封じられました。かつての常識が通用しないこの逆境において、理念に基づく運動を強く発信し続けるには相応の覚悟と、会員それぞれが工夫した活動への参画が必要になります。
 行動制限があっても、まちを想う気持ちに制限はありません。時代に即した情報共有と、それぞれの置かれた環境を尊重し認め合い、縦割りの組織においても柔軟な横の協力体制を展開することで靭やかな組織運営を実現します。2022年度は早期から会員一人ひとりが地域課題と解決手法について考え、それぞれの想いを乗せた公益事業を全力で展開します。
 会員それぞれが望む課題解決を組織全体で共有し、この逆境の荒波に立ち向かい、コロナ禍を乗り越えた先に溌剌たるむつ下北の創造を目指します。

会員育成と会員拡大

 地域や社会の抱える課題やニーズを的確に捉え、解決に向けて率先して行動するリーダーの育成は青年会議所の目的であり、青年の「学び舎」として多くの気づきや学びを提供することで初めて、成長したリーダーは地域により良い変化をもたらすことができます。その変化が周りに共感者を増やし、同志が集い、時代とともに新しい呼吸を続け、次々と新しい青年がこの団体を背負い、まちの成長とともにさらに発展していきます。その過程の中で会員育成と会員拡大は必ず両輪で存在します。青年会議所は青年に成長の機会を提供し続け、若き青年であるわたしたちはたゆまぬ努力により成長をし続けてまいります。

無限の可能性を持つむつ下北における新たな価値創出

 出生率の低下と人口流出から来る少子高齢化問題に端を発し、労働人口減少、消費市場の縮小、地域コミュニティの希薄化、これらはそれぞれが複雑に絡み合って存在しています。先人たちが幾度も一石を投じてきましたが、未だ根強い問題が残り続けます。物質的・経済的な豊かさの追求とはまた違う軸で、幸福を感じる価値観を手に入れることは豊かなむつ下北を実現する上で重要な視点だと考えています。今一度立ち返ってこのむつ下北において足るを知ることで、無限の豊かさに出会うことができるはずです。
 4つの地質が集結し、3つの海に囲まれた半島の暮らしにはもともと固有の文化や雄大な自然をはじめ、数多くの魅力が詰め込まれています。テクノロジーの発達と交通網の充実、高度経済成長を経て知ったきらびやかな何かに目を奪われず、この地で予てからあった魅力を見つめ直すときが来ています。この地への愛で溢れる私達だからこそできる全力の価値創出で新たな地域の可能性を見出します。

地域を全力で楽しむ溌剌たる青少年の育成

 家庭用ゲーム機はもとより、手軽なスマートフォン、タブレットPCの普及に伴い、子供達の娯楽の様式は急激に変化しました。また、地域や教育機関の徹底した安全指導は新たな挑戦や冒険の機会を減少させるデメリットも孕んでいます。追い打ちをかけるように、この2年間のコロナ禍において行動が抑制され、さらに多くの成長機会が損なわれました。
 たとえ少子化によって減少したとしても、目を輝かせて挑戦し続ける子供達は豊かさの象徴であり、この先の地域の未来に確かな希望を生み出します。挑戦し続ける子供達は、いつか夢を叶えるためこの地を巣立つこともあるかもしれません。遠くに移り暮らしても故郷下北を誇り、心の拠り所として逞しく生き抜くために、ありとあらゆる感覚器官を通してこのむつ下北を心に刻んでいただきたいと考えています。
 永きに亘って蓄積された経験を基に、まるで少年のような全力の青年である私達にしかできない青少年育成運動を展開し、今この時代にむつ下北の子供たちに必要な機会を提供することで、下北を全力で楽しめる子供達を育成します。

結びに

いつか私達はこの組織の定年を迎え、老いていきます。
あの頃の僕らはきっと全力で青年だったと振り返れる日のために。
そしてその時、今よりもっと多くの若きリーダーがこの地に芽を出していますように。
私達を育んでくれたこのむつ下北のため、止め処ないまちへの愛を原動力に、全力の青年は必ずやこの逆境を乗り越えていきます。